icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻9号

2009年09月発行

文献概要

特集 外科医に求められるチーム医療Practice

ストーマケアにおけるチーム医療と外科

著者: 浅尾高行1 堤荘一1 桑野博行1 山本亜由美2 松井佐知子3 鈴木伸代3

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学 2富士重工業健康保険組合総合太田病院スキンケア外来 3群馬大学医学部附属病院スキンケア外来

ページ範囲:P.1213 - P.1218

文献購入ページに移動
要旨:ストーマ造設術はそれ自体に特殊な技術が必要な手術ではないが,術後の長期的なケアに支障をきたすようなストーマ造設は患者のquality of life(QOL)を著しく損なうことになる.ストーマを作製する外科医と,ケアを行う看護師,患者,家族との協調関係が重要なことは比較的早い時期に認識され,古くからチーム医療の重要性が強調されてきた.外科医は,合併症がなく管理が容易なストーマの造設を心がけることはもちろんであるが,術前・術後のケアを受け持つ看護師と自己ケアの中心的な役割を担う患者や家族,訪問看護師,福祉関係事務との十分な連携を推進し体制を整える責務がある.入院期間の短縮化が進み,医師不足から医療崩壊が起こりかねない医療情勢だからこそチーム医療体制は欠かせない.

参考文献

1)ストーマリハビリテーション講習会実行委員会(編):ストーマリハビリテーション・実践と理論.金原出版,2006
2)前田耕太郎,丸田守人,松本昌久,他:ストーマリハビリテーションにおける医療連携.日ストーマリハ会誌 20:9-13 2004
3)大村裕子,池内健二,大塚正彦 他:クリーブランドクリニックのストーマサイトマーキングの基準の妥当性.日ストーマリハ会誌 14:33-40,1999
4)浅尾高行,石川 治:褥瘡ガイドラインにおける栄養療法の位置づけと実際.栄評治 26:133-157,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?