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臨床報告
回盲部単純性潰瘍の術後再発に対して保存的治療が奏功した1例
著者: 小原靖尋1 高橋秀光1 今田俊哉1 門馬公経1 福田武隼1
所属機関: 1福田記念病院外科
ページ範囲:P.1277 - P.1281
文献購入ページに移動単純性潰瘍は保存的治療に抵抗し,難治性で外科的切除が行われることが多い.しかし,術後の再発率も高く1),再発後も治療に苦慮する症例も少なくない.今回,メサラジン(mesalazine:以下,5-ASA)およびプレドニゾロン(prednisolone:以下,PSL)の投与に加え,内視鏡的に無水エタノールの散布(absolute ethanol spraying:以下,AES法)を行ったが悪化した術後再発単純性潰瘍の1例を経験した.これに対してアザチオプリン(azathioprine:以下,AZA)の併用投与と栄養療法の併施が奏功し,潰瘍が治癒したので報告する.
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