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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻1号

2010年01月発行

文献概要

特集 がん診療ガイドライン―臨床現場における有効活用法

食道癌診断・治療ガイドラインの有効活用法

著者: 宗田真1 桑野博行12

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学 2食道癌診断・治療ガイドライン検討委員会

ページ範囲:P.30 - P.40

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要旨:「食道癌診断・治療ガイドライン」は食道癌の診療に携わる医師を対象としており,(1)その診断・治療法についてevidence-based medicine(EBM)を重視し標準的な診療の適応を示すこと,(2)治療の安全性と治療成績の向上をはかり,治療成績の施設間差を少なくすること,(3)無駄な治療をなくし,国民が安心して治療を受けられるようにすることを目的としている.近年の外科手術手技および術前・術後管理の向上によって食道癌手術の根治性・安全性は高まってきつつあるが,消化器癌のなかで最も手術侵襲が大きく化学療法や放射線療法が有効な症例も多いことから選択肢は多岐にわたっている.このような状況において,食道癌診断・治療ガイドラインを有効利用していただき,EBMに基づいた治療が選択されることが大切である.

参考文献

1)桑野博行,加藤広行,浅尾高行:進行食道癌の手術,胸部中部食道癌.消外 23:1009-1016,2000
2)桑野博行,加藤広行,中島政信:群馬大学第一外科の手術方針と手技.手術 57:391-397,2003
3)桑野博行,宮崎達也,加藤広行:食道癌.外科治療 92:253-258,2005
4)日本食道疾患研究会(編):食道癌治療ガイドライン.2002年12月版.金原出版,2002
5)加藤広行,福地稔,桑野博行:食道癌治療ガイドライン(2002年12月版).外科 68:138-150,2006
6)加藤広行,宮崎達也,桑野博行:食道癌ガイドライン.外科治療 94:123-133,2006
7)日本食道学会(編):食道癌診断・治療ガイドライン.2007年4月版.金原出版,2007
8)日本食道学会(編):臨床・病理 食道癌取扱い規約.第10版補訂版.金原出版,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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