文献詳細
文献概要
昨日の患者
最期のパフォーマンス
著者: 中川国利1
所属機関: 1仙台赤十字病院外科
ページ範囲:P.1375 - P.1375
文献購入ページに移動 テレビドラマや映画での最期は劇的で,感動的に終わることが多い.一方,病院で繰り広げられる普遍的な最期は血圧が低下し,呼吸が浅く緩やかになる.そして蝋燭が消えるがごとく無呼吸となり,脈が触れなくなる患者さんが多い.しかし,稀には劇的な死を迎える患者さんも存在する.
Tさんは大腸癌で手術を受けた.進行期の癌ではあったが,90歳代と高齢なため癌化学療法は行わなかった.術後経過は良好であったが,手術の2年後に食欲不振で来院した.CT検査を行うと,腹水と多発性のリンパ節転移を認めた.そこで入院していただき,補液と利尿剤を投与した.
Tさんは大腸癌で手術を受けた.進行期の癌ではあったが,90歳代と高齢なため癌化学療法は行わなかった.術後経過は良好であったが,手術の2年後に食欲不振で来院した.CT検査を行うと,腹水と多発性のリンパ節転移を認めた.そこで入院していただき,補液と利尿剤を投与した.
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