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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻10号

2010年10月発行

文献概要

私の工夫―手術・処置・手順

生理的展開を意識したULTRAPRO Hernia System(UHS)のアンダーレイパッチ挿入法(リバース・ロール法)の工夫

著者: 朝蔭直樹1 松村知憲1 岡田慶吾1 中村直和1 苅込和裕1 十束英志1 諏訪達志1

所属機関: 1柏厚生総合病院外科

ページ範囲:P.1424 - P.1425

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【はじめに】

 鼠径ヘルニア修復術においてはLichtenstein法などオンレイパッチのみの修復でも十分に有効であることは証明されているが1),われわれは腹膜前腔にパッチを展開する修復法がより論理的であると考え,腹腔鏡下におけるtotally extraperitoneal preperitoneal repair(TEP)はもちろんのこと,前方アプローチ法でもProlene Hernia System(PHS)やULTRAPRO Hernia System(UHS:ともにジョンソン・エンド・ジョンソン社)を好んで使用している.

 2009年から使用しているUHSはプロリンとモノクリルを編み込んだ半吸収性のlarge pore構造であり,アンダーレイパッチがモノクリルフィルムで補強され形状が保たれる構造となっている.われわれはこのUHSの機能を活かし,腹膜前腔への生理的展開を意識したアンダーレイパッチの挿入法を工夫しているので紹介する.

参考文献

1)Kurzer M, Belsham PA, Kark AE:The Lichtenstein repair for groin hernias. Surg Clin North Am 83:1099-1117, 2003
2)蜂須賀丈博:鼠径部ヘルニアに対するメッシュ法の種類とその適応.臨外 63:1367-1371,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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