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ひとやすみ・65
学会発表における十字砲火
著者: 中川国利1
所属機関: 1仙台赤十字病院外科
ページ範囲:P.204 - P.204
文献購入ページに移動 臨床医となって30数年がすぎ,多くの学会で演者を務めたが,いまだに鮮明に覚えている学会がある.当時の若い外科医たちによって立ち上げられた胆道外科研究会である.最初の演題には「術中胆道損傷」が取り上げられ,1つのテーマを深く討議することになった.
私が研修を受けていた病院には,名物外科医であるW先生がボスとして存在した.どんな進行期癌の高齢の患者さんに対しても積極的に切除することをモットーとしていた.また,穿孔性腹膜炎例では消化管切除をしてもドレナージは絶対に行わないなど,当時としては画期的な治療法を行っていた.学会の会場ではしばしば発言を求め,手厳しい質問を浴びせていた.
私が研修を受けていた病院には,名物外科医であるW先生がボスとして存在した.どんな進行期癌の高齢の患者さんに対しても積極的に切除することをモットーとしていた.また,穿孔性腹膜炎例では消化管切除をしてもドレナージは絶対に行わないなど,当時としては画期的な治療法を行っていた.学会の会場ではしばしば発言を求め,手厳しい質問を浴びせていた.
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