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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 外科医のための大腸癌の診断と治療 5.大腸癌の外科治療 ■開腹手術

大腸全摘術―潰瘍性大腸炎,家族性大腸腺腫症

著者: 飯合恒夫1 亀山仁史1 野上仁1 畠山勝義1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科

ページ範囲:P.278 - P.284

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■大腸全摘,回腸嚢肛門(管)吻合術は,10cm程度の大きさの小開腹でも施行可能である.視野が十分とれないときは,安全性を考慮し,創の大きさにこだわる必要はない.

■直腸の剥離は,直腸癌に対する直腸間膜切除のラインよりやや浅め(直腸寄り)に行うと自律神経を損傷しない.

■回腸嚢肛門(管)吻合に緊張がかからないようにするためには,小腸間膜の十分な剥離操作が重要である.

参考文献

1)難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(渡辺班):潰瘍性大腸炎・クローン病治療指針(平成20年度改訂案)平成20年度分担研究報告書別冊,2009
2)飯合恒夫,畠山勝義:潰瘍性大腸炎手術のインフォームド・コンセント.外科 68:522-527,2006
3)大腸癌研究会:大腸癌取扱い規約,第7版補訂版,金原出版,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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