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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻11号

2010年10月発行

特集 外科医のための大腸癌の診断と治療

5.大腸癌の外科治療 ■腹腔鏡下手術

側方郭清術

著者: 福永正氣1 永仮邦彦1 菅野雅彦1 李慶文1 須田健1 飯田義人1 吉川征一郎1 伊藤嘉智1 勝野剛太郎1 大内昌和1 平崎憲範1 津村秀憲1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院外科

ページ範囲:P.364 - P.373

文献概要

■腹腔鏡下側方郭清術は一部の施設で導入している段階で,現状では標準的な術式ではない.

■直腸癌に対する腹腔鏡下手術の適応拡大が進み,側方郭清の適応がさらに明確化すれば腹腔鏡下手術の視認性の良さと拡大視効果が威力を発揮できる可能性がある.

■LAPの適応の現状と実際の手技のポイントについて概説する.現時点ではLAPに習熟した術者が十分なインフォームド・コンセントのもとで慎重に適応すべき術式である.

参考文献

1)大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドライン医師用2009年版.金原出版,2009
2)安野正道,杉原健一:直腸癌に対する側方郭清の最新の考え方.外科 68:1043-1048,2006
3)藤田 伸:直腸癌に対する側方リンパ節郭清.消外 32:1219-1226,2009
4)佐藤健次:直腸のリンパ系.佐藤達夫(編):リンパ系局所解剖カラーアトラス―癌手術の解剖学的基盤.南江堂,1997,pp105-119
5)福永正氣,吉川征一郎:鏡視下手術 直腸癌手術 側方郭清術.消外 30:871-879,2007
6)森 武生,安留道也,山口達郎,他:下部直腸癌根治手術のための臨床局所解剖.臨外 61:597-602,2006
7)森谷宜皓,赤須孝行,藤田 伸:直腸癌に対する自律神経部分温存術.消外 23:126-1267,2000
8)福永正氣,木所昭夫,射場敏明,他:直腸癌に対する腹腔鏡下側方郭清術.手術 59:1585-1590,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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