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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻12号

2010年11月発行

文献概要

特集 新しいエネルギーデバイスの構造と使い方のコツ 〔器具の構造と使い方のコツ〕

新しいバイポーラ鉗子―EnSealの登場で新時代へ

著者: 井上晴洋1 鈴木道隆1 小鷹紀子1 里館均1 伊藤寛晃1 工藤進英1

所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院消化器センター

ページ範囲:P.1514 - P.1517

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要旨:EnSeal(ジョンソン・エンド・ジョンソン)はこれまでのバイポーラ鉗子では不可能であった外径3mmの細径を実現し,さらに,組織をしっかりと圧挫する能力を有する機構(I-blade)を原理的に確立した.その結果,バイポーラ鉗子が「単なる凝固止血の器具である時代」から,「高い凝固止血能を有しながら切開能を有する新時代」を開いたと言える.超音波凝固切開装置(Harmonic Scalpel,SonoSurgなど)と比較すると,ともに高い凝固止血と切開能力を有しているものの,EnSealは先端での組織の凝固止血が可能である点が最大の長所である.バイポーラ鉗子(EnSeal)を選択するか,超音波凝固切開装置(Harmonic Scalpelなど)をとるかはそれぞれの術者の好みであろう.筆者らはEnSealが商品化して以来,すべての手術に好んで使用している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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