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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻12号

2010年11月発行

文献概要

特集 新しいエネルギーデバイスの構造と使い方のコツ 〔内視鏡下手術への応用〕

腹腔鏡下大腸癌手術における新しいエネルギーデバイス

著者: 小濱和貴1 野村明成1 坂井義治1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科消化管外科

ページ範囲:P.1536 - P.1542

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要旨:腹腔鏡下大腸癌手術は,術者と助手の協調による適切な術野展開と正しい剝離面の認識によって多くの場合,電気メスのみで出血なく剝離操作が可能である.しかし,腹腔鏡下手術では少量の出血でも剝離層が不明瞭となり手術進行の妨げになることから,出血のコントロールが重要である.必要に応じて超音波凝固切開装置,vessel sealing system,低電圧凝固(ソフト凝固モード)などの止血に有効なデバイスをうまく使い分けていく必要がある.本稿では,腹腔鏡下大腸癌手術における上記デバイスの使い方,および最近,有用性が認識されつつあるソフト凝固モードの原理や使用法などについて述べる.

参考文献

1)野村明成,坂井義治:下部直腸癌に対する腹腔鏡下自律神経温存全直腸間膜切除術.消外 31:1-14,2008
2)長山聡,坂井義治:新しい手術機器で手術が変わる―下部消化管手術:臓器剝離・止血術.外科治療 98:16-23,2008
3)小濱和貴,坂井義治:腹腔鏡下手術に必要な器具とその使い方.外科治療 101:248-252,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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