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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻2号

2010年02月発行

文献概要

書評

大木隆生(編)「胸部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の実際」

著者: 古森公浩1

所属機関: 1名大大学院・血管外科

ページ範囲:P.314 - P.314

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 大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術が日本でも盛んに行われるようになった.腹部大動脈瘤の市販のステントは2006年に認可され,現在3種類が使用されている.これまでに約4,000例が施行されており,腹部大動脈治療の約30~40%を占めている.胸部大動脈瘤の市販のステントは2007年に認可され,現在2種類が使用可能である.これまでに約1,000例が施行されている.

 日本では日本血管外科学会を含む関連11学会により構成された「ステントグラフト実施基準管理委員会」により施設基準,実施医基準および指導医基準が定められ,書類審査の上認定される.2009年9月現在腹部の3種類のステント指導医の合計は延べ約300人に対し,胸部の指導医は約30人とまだ少なく,実施施設も多くないのが現状である.そのような状況にあって,胸部大動脈瘤ステントグラフト内挿術(thoracic endovascular aneurysmal repair:TEVAR)の手技を解説した,非常にわかりやすいテキストブックが東京慈恵会医科大学グループにより,このたび発刊された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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