icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻3号

2010年03月発行

特集 エキスパートが伝える 消化器癌手術の流れと手術助手の心得

内視鏡下食道癌手術の流れと手術助手の心得

著者: 名久井実1 小澤壯治1

所属機関: 1東海大学医学部消化器外科

ページ範囲:P.340 - P.346

文献概要

要旨:助手に要求される根本は,「チームとしての能力を最大限に発揮するために自分のなすべきことは何か」,そして「今,術者は何を考えているのか」という観点に立ってつねに行動するということである.また,これを円滑に行うためには,お互いが遠慮なく質問・提案・指導できる「人間的信頼関係」を日頃から構築しておくことがきわめて重要である.食道癌の内視鏡下手術では術者の目が行き届かない領域が必然的に増えてしまうため,助手は開腹・開胸手術以上に見えない視野でも組織を愛護的に扱う技術が必要であり,また,遠慮なく意見・確認・質問をできる雰囲気を保つことが非常に重要である.

参考文献

1)小澤壯治,北川雄光:食道の鏡視下手術 食道癌に対する鏡視下手術 胸腔鏡下手術.消外 30:662-675, 2007
2)日本食道学会(編):臨床・病理 食道癌取扱い規約.第10版補訂版.金原出版,2008
3)Palanivelu C, Prakash A, Senthilkumar R et al:Minimally invasive esophagectomy:Thoracoscopic mobilization of the esophagus and mediastinal lymphadenectomy in prone position-Experience of 130 patients. J Am Coll Surg 203:7-16, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら