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特集 エキスパートが伝える 消化器癌手術の流れと手術助手の心得
大腸癌手術の流れと手術助手の心得
著者: 野澤慶次郎1 渡邉聡明1
所属機関: 1帝京大学医学部外科
ページ範囲:P.360 - P.362
文献購入ページに移動要旨:指導助手とは,若い外科医が術者となったときに,手術全般について術者の経験や技術度に応じて手術を指導・補佐することである.大腸癌手術における腸管切除・吻合は消化器外科における基本的手技であり,そのためには大腸癌の病態をよく知り,解剖を十分に理解して手術を行う必要がある.標準的な手術のステップは,まず腸管の授動を行い,つぎに血管処理(腸間膜処理),最後に腸切除・吻合となる.助手のポイントは,(1)良好な視野を保ち,(2)適切なカウンタートラクションを行い,(3)周囲臓器との位置関係をつねに配慮することである.
参考文献
1)大腸癌研究会(編):大腸癌取扱い規約.第7版補訂版.金原出版,2009
2)大腸癌研究会(編):大腸癌ガイドライン医師用.2009年版.金原出版,2009
3)小平 進,野澤慶次郎:小腸・結腸の手術 結腸左半切除術.消外 25:948-954,2002
4)野澤慶次郎,渡邉聡明:結腸左半切除術.外科 69:1688-1693,2007
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