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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻3号

2010年03月発行

文献概要

特集 エキスパートが伝える 消化器癌手術の流れと手術助手の心得

内視鏡下大腸癌手術の流れと手術助手の心得

著者: 小野里航1 中村隆俊1 内藤正規1 池田篤1 小澤平太1 佐藤武郎1 井原厚1 渡邊昌彦1

所属機関: 1北里大学医学部外科

ページ範囲:P.364 - P.371

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要旨:内視鏡下手術は低侵襲手術として急速に普及した.現在,「大腸癌治療ガイドライン.2009年版」では結腸癌および直腸S状部癌のうちcStage 0,Ⅰがよい適応とされている.当院では深達度SEまでの盲腸癌,上行結腸癌,下行結腸癌,S状結腸癌,直腸S状部癌と,深達度MPまでの横行結腸癌,直腸癌に対して内視鏡下手術を行ってきた.

 内視鏡下手術における助手は術者との協調操作を心がけ,切開や剝離などの操作部位に適度な相互緊張をかけることが重要である.本稿では,われわれの経験に基づいた結腸右半切除術(内視鏡下手術)とS状結腸切除術(内視鏡下手術)の手術手順について助手の役割を含めて述べる.

参考文献

1)Jacobs M, Verdeja JC, Goldstein HS:Minimally invasive colon resection(laparoscopic colectomy). Surg Laparosc Endosc1 3:144-150, 1991
2)渡邊昌彦,大上正裕,寺本龍生,他:早期大腸癌に対する低侵襲手術の適応.日消外会誌 26:2548-2551,1993
3)大腸癌研究会(編)大腸癌治療ガイドライン.医師用.2009年版.金原出版,2009
1)渡邊昌彦:直腸癌に対する腹腔鏡下前方切除術.J. W. Milson, B. Bahm, K. Nakajima(編);中島清一(監訳);腹腔鏡下大腸手術.シュプリンガージャパン,2007,pp175-191
2)渡邊昌彦:腹腔鏡下大腸手術.臨外 61:213-222,2006
3)渡邊昌彦,長谷川博俊,西堀英樹,他:腹腔鏡下大腸全摘術.手術 57:815-821,2003
4)渡邊昌彦:内視鏡外科手術に必要な解剖と術野の展開 直腸.日鏡外会誌 7:145-148,2002
5)渡邊昌彦,長谷川博俊,西堀英樹,他:直腸癌に対する腹腔鏡下手術.外科治療 89:386-391,2003
6)Nakamura T, Kokuba Y, Mitomi H, et al:New technique of laparoscopic colectomy with LAP DISC and a 5-mm flexible scope. Surg Endosc 20:1501-1503, 2006
7)國場幸均,佐藤武郎,小澤平太,他:直腸癌に対する腹腔鏡下低位前方切除術.手術 59:1099-1106,2005
8)中村隆俊,渡邊昌彦:腹腔鏡下直腸癌手術.消外 31:1893-1900,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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