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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻5号

2010年05月発行

文献概要

特集 消化器外科手術における新しい潮流

単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術

著者: 北城秀司1 奥芝俊一1 川原田陽1 川田将也1 海老原裕磨1 佐々木剛志1 宮坂大介1 塩田充恵1 加藤紘之1

所属機関: 1斗南病院消化器病センター外科

ページ範囲:P.650 - P.655

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要旨:胆囊摘出術は,腹腔鏡下に3~4か所の創孔から施行する方法が一般的である.筆者らはさらなる整容性を求め,安全性にも優れた単孔式手術を体験したので,その詳細を紹介する.臍部に2cmの切開を加え,その創に3本のトロッカーと1本の胆囊挙上用の把持鉗子を直接挿入して腹腔鏡下に胆囊を摘出する方法である.使用する鉗子は通常の内視鏡手術器具である.本手術はトロッカーの挿入法に若干の工夫が必要であるが,手術手技は従来の腹腔鏡下手術と変わりがなく,安全に施行することが可能である.また,術後の創は臍のなかで認知しがたくなる.われわれの経験例では術後合併症を認めていない.また,患者の満足度が非常に高いことから,炎症の程度の軽い症例には広く適応されるべき手技と思われる.

参考文献

1)Navara G, Pozza E, Occhionorelli S, et al:One-wound laparoscopic cholecystectomy. Br J Surg 84:695, 1997
2)Cucillo PG:High dexterity instrumentation in laparoscopic surgery. presented at SAGES in Las Vegas, NV, April 22, 2007
3)北城秀司,奥芝俊一,川原田 陽,他:臍部単一孔式腹腔鏡下胆囊摘出術の経験.北海道外科誌 54:47,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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