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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻6号

2010年06月発行

ひとやすみ・60

病室での心の癒し

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.895 - P.895

文献概要

 「坂の上の雲」の主人公である正岡子規の全生涯は35年と短かったが,俳人・歌人として大活躍した.しかも,人生の後半は脊椎カリエスに罹患し,ほとんど寝たきり状態での獅子奮迅であった.また,6畳の書斎兼病室から望む20坪の庭の風情を愛で,情緒豊かに書き残している.

 病院に入院すると,患者さんは病室という限定された空間での生活を余儀なくされる.病は体の障害であるが,気持ちも大いに落ち込む.心を癒してくれるものとして,家族との会話,懐かしの写真,花,テレビ,読書などがある.しかし,自然に接し,自然に抱かれると誰もが安らぎを得るものである.入院すると自由に出歩くことは叶わないが,病室においても自然を楽しむことはできる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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