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文献概要
カラーグラフ エキスパート愛用の手術器具,手術材料・18
末梢動脈再建術に愛用の手術器具・材料
著者: 古森公浩1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科血管外科
ページ範囲:P.929 - P.933
文献購入ページに移動はじめに
外科手術の進歩ならびに手術適応の拡大に伴い,手術中に重要血管を切除し,再建しなければならない場面が増加している.その際,治療の対象となる血管には,硬化性,炎症性,腫瘍性変化などの病変が存在していることが多く,これらの血管の処理には血管外科独特の手技が必要である.
本稿の対象は末梢動脈を主とするが,一般的な血管の剝離・露出,血流遮断,血管の切開,吻合の基本手技,さらには手術器具・材料について,そのコツや注意点を踏まえて述べる.
外科手術の進歩ならびに手術適応の拡大に伴い,手術中に重要血管を切除し,再建しなければならない場面が増加している.その際,治療の対象となる血管には,硬化性,炎症性,腫瘍性変化などの病変が存在していることが多く,これらの血管の処理には血管外科独特の手技が必要である.
本稿の対象は末梢動脈を主とするが,一般的な血管の剝離・露出,血流遮断,血管の切開,吻合の基本手技,さらには手術器具・材料について,そのコツや注意点を踏まえて述べる.
参考文献
1)古森公浩:腹部大動脈瘤.古森公浩(編);血管外科基本手技アトラス.南山堂,2007,pp99-108
2)古森公浩:腹部大動脈.古森公浩(編);血管外科基本手技アトラス.南山堂,2007,pp11-14
3)児玉章朗,古森公浩:末梢動脈閉塞症に対する鼠径部以下の外科的バイパス術.外科 70:96-101,2008
4)児玉章朗,古森公浩:血管領域 上肢・下肢動脈.手術 62:879-888,2008
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7)出口順夫:人工血管の使い分け.宮田哲郎(編);Knack & Pitfalls 一般外科医のための血管外科の要点と盲点.文光堂,2001,pp88-92
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