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あとがき
著者: 畠山勝義
所属機関:
ページ範囲:P.1060 - P.1060
文献購入ページに移動 新潟県佐渡市の朱鷺(トキ)の紹介は今回で5回目となる.前回(65巻2号)では2回目の試験放鳥(2次放鳥.2009年9月29日)についてと,本州に飛来した4羽の朱鷺について述べたが,今回は本州に飛来した朱鷺のその後を報告したい.
この4羽(いずれも雌)は1次放鳥(2008年9月25日)の朱鷺で,最も早い時期に本州に飛来したのは識別番号3番の朱鷺である.3番朱鷺は主に新潟県内を中心に住んでいたが,長野市,山形県遊佐町,福島県只見町,富山市などにも飛来し,本年3月17日に佐渡市に戻り,3月22日には本州の糸魚川市で確認され,3月29日には再び佐渡市に戻っており,佐渡・本州間を2往復している.これに対して,4番朱鷺は4月に新潟県から山脈を飛び越えて(中国の朱鷺は標高差1,000mを移動したとの記録があるという)福島市に飛来し,その後,宮城県角田市,山形県米沢市を経て新潟県に戻った.しかし,昨年の5月に富山県黒部市を中心に住み着き,今年の3月に福井県あわら市や石川県加賀市に少し出てみたが,結局は黒部市に住み着いている.黒部市が住みやすいと思われる.13番朱鷺は佐渡・新潟間を2往復した最初の朱鷺として有名になったものである.この朱鷺は前回も報告したが,新潟大学のすぐ近くに住み着いていたこともあり,学長が遊び心ではあるが,学生証を発行したものである.この3月23日に佐渡に戻って住み着いている.7番朱鷺は残念ながら3月に新潟県胎内市で確認されて以降,消息不明である.
この4羽(いずれも雌)は1次放鳥(2008年9月25日)の朱鷺で,最も早い時期に本州に飛来したのは識別番号3番の朱鷺である.3番朱鷺は主に新潟県内を中心に住んでいたが,長野市,山形県遊佐町,福島県只見町,富山市などにも飛来し,本年3月17日に佐渡市に戻り,3月22日には本州の糸魚川市で確認され,3月29日には再び佐渡市に戻っており,佐渡・本州間を2往復している.これに対して,4番朱鷺は4月に新潟県から山脈を飛び越えて(中国の朱鷺は標高差1,000mを移動したとの記録があるという)福島市に飛来し,その後,宮城県角田市,山形県米沢市を経て新潟県に戻った.しかし,昨年の5月に富山県黒部市を中心に住み着き,今年の3月に福井県あわら市や石川県加賀市に少し出てみたが,結局は黒部市に住み着いている.黒部市が住みやすいと思われる.13番朱鷺は佐渡・新潟間を2往復した最初の朱鷺として有名になったものである.この朱鷺は前回も報告したが,新潟大学のすぐ近くに住み着いていたこともあり,学長が遊び心ではあるが,学生証を発行したものである.この3月23日に佐渡に戻って住み着いている.7番朱鷺は残念ながら3月に新潟県胎内市で確認されて以降,消息不明である.
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