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特集 [臓器別]消化器癌終末期の特徴とターミナルケア
最近のがん緩和医療
著者: 江口研二1
所属機関: 1帝京大学医学部内科学講座(腫瘍内科)
ページ範囲:P.1212 - P.1215
文献購入ページに移動要旨:2006年にわが国において成立した「がん対策基本法」は癌医療において画期的な法律である.がん緩和医療は単に終末期医療ではなく,がん患者への早期からの診療介入・支援によって患者の日常生活の支障となる身体的・精神的な苦痛を軽減し,快適な療養を実現することを目指している.患者がみずから希望する療養場所の選択肢を増やすことは患者の生活の質を重視する点で大切であり,地域におけるがん医療連携が必要となる.Cancer survivorsが年間150万人を超え,国民の2人に1人ががんを経験すると言われる時代を迎え,がん緩和医療の果たす役割はますます大きくなっている.
参考文献
1)http://law.e-gov.go.jp/announce/H18HO098.html
2)http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0615-la.pdf
3)World Health Organization:National Cancer Control Programmes:Policies and Managerial Guidelines. 2nd ed. Geneva, 2002
4)http://www.jspm.ne.jp
1)国立がんセンターがん研究情報センター:がん診療連携拠点病院の緩和ケア及び相談支援センターに関する調査―2008年度調査結果報告書.http://ganjoho.jp/public/news/2010/20100302.html
2)がん対策のための戦略研究「緩和ケア普及のための地域プロジェクト」(The OPTIM study).http://gankanwa.jp
3)文部科学省:がんプロフェッショナル養成プラン.http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gan.htm
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