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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻9号

2010年09月発行

文献概要

特集 [臓器別]消化器癌終末期の特徴とターミナルケア

食道癌の終末期の特徴とターミナルケア

著者: 宮崎達也1 宗田真1 田中成岳1 鈴木茂正1 猪瀬崇徳1 桑野博行1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学

ページ範囲:P.1238 - P.1242

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要旨:高度進行食道癌の根治的治療は集学的治療によって改善はされているが,いまだ十分なものではない.治療効果や患者の全身状態から根治的治療の適応外となった症例に対しては緩和治療が中心的になされる.高度進行食道癌の臨床症状は,嚥下障害,栄養障害,誤嚥性肺炎,食道気管瘻,出血,遠隔転移による症状,電解質異常など多彩である.これらの食道癌の終末期の病態,症状を理解し,個々の患者の状態を適切に把握して治療を選択する必要がある.

参考文献

1)日本食道学会(編):食道癌診断・治療ガイドライン.2007年4月版.金原出版,2007
2)Heyland DK, Cook DJ, Guyatt GH:Enteral nutrition in the critically ill patient:a critical review of the evidence. Intensive Care Med 19:435-442, 1993
3)里田直樹,坂東 徹,福瀬達郎:進行食道癌の中枢気道狭窄に対する内視鏡的治療.外科 66:1276-1280,2004
4)日本緩和医療学会:終末期患者に対する輸液治療のガイドライン.第1版.日本緩和医療学会,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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