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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻9号

2010年09月発行

文献概要

臨床外科交見室

緩和ケアに対する外科医の想い入れ

著者: 庭野元孝1

所属機関: 1丹後中央病院外科

ページ範囲:P.1288 - P.1289

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 日本三景の1つである「天橋立」近辺の医療者がつくる「京都北部緩和ケア研究会」は10年以上続く老舗の研究会です.舞鶴医療センター,舞鶴赤十字病院,舞鶴共済病院,市立福知山市民病院の京都府北部の4基幹病院(舞鶴医療センターと市立福知山市民病院は京都府北部のがん診療連携拠点病院です)が主要参加メンバーで,年3回の勉強会と1回の講演会を開き,研鑽を行っています.医局人事で京丹後市の丹後中央病院外科に異動した私も赴任以来,この研究会に参加してきました.

 わが国では国民が,いつでも,どこでも質の高い緩和ケアを受けることのできるようにする「がん対策基本法」(平成18年6月)と,それに基づく「がん対策推進基本計画」(平成19年6月)がそれぞれ成立しました.また,がん診療に携わるすべての医師が緩和ケアについての基本的な知識を習得し,がん治療の初期段階から緩和ケアを提供できるように,平成20年4月に厚生労働省から「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針」(平成20年4月1日付け健発第0401016号厚生労働省健康局長通知)が各都道府県に出され,日本緩和医療学会が教育研修委員会を中心に厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業「がん医療の均てん化に資する緩和医療に携わる医療従事者の育成に関する研究」班,日本サイコオンコロジー学会と協力して,「症状の評価とマネジメントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プログラム」(palliative care emphasis program on symptom management and assessment for continuous medical education:PEACE)が開発されました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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