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文献詳細

雑誌文献

臨床外科65巻9号

2010年09月発行

書評

篠原 尚,水野惠文,牧野尚彦(著)「イラストレイテッド外科手術(第3版)膜の解剖からみた術式のポイント」 フリーアクセス

著者: 坂井義治1

所属機関: 1京都大大学院・消化管外科学

ページ範囲:P.1326 - P.1326

文献概要

 篠原尚先生・他著による『イラストレイテッド外科手術』第3版を手にした.第1版,第2版ともに購入したものの残念ながら既に私の手元にはない.研修医に貸したまま戻って来ないのである.彼らがボロボロになるまで毎日この本で手術の予習・復習をしている姿を見るにつけ,“自分で買えよ”とは言えず,そのままになってしまった.年代を越えてこれだけ愛読されている外科手術書が他にあるだろうか?

 あらためて第3版をめくる.時代の趨勢で器械吻合のイラストが増えているものの,胃癌手術の際の十二指腸切離・吻合や脾臓脱転操作のイラストを見ると,私自身も県尼(兵庫県立尼崎病院の略称)で指導を受けた牧野尚彦先生の手術操作が蘇る.それほどに著者篠原先生の感性がイラストに凝集,注入され,写真とは異なる“実際”を描写しているともいえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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