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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻1号

2011年01月発行

文献概要

特集 医療経済からみた大腸癌化学療法

大腸癌外科手術との対比からみた化学療法の問題点

著者: 三嶋秀行1 池永雅一1 安井昌義1 辻江正徳1 宮本敦史1 平尾素宏1 藤谷和正1 中森正三1 辻仲利政1

所属機関: 1国立病院機構大阪医療センター外科

ページ範囲:P.60 - P.65

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【ポイント】

◆大腸癌手術の費用は安価であり,化学療法と比較して患者1人を治すのにかかる費用が低く,費用対効果が高い.

◆補助化学療法の費用対効果はほかの医療と遜色ない.進行再発の化学療法における分子標的薬の費用対効果は高くない.

◆費用対効果を考えながら,化学療法に限らず日本は何をどのぐらいまで保険で許容するのかを検討すべきである.

参考文献

1)大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドライン.医師用2010年版.金原出版,2010
2)大腸癌研究会(編):大腸癌取扱い規約.第7版補訂版.金原出版,2009
3)医科診療報酬点数表.平成22年4月版.社会保険研究所,2010
4)Shiroiwa T, Fukuda T, Tsutani K:Cost-effectiveness analysis of bevacizumab combined with chemotherapy for the treatment of metastatic colorectal cancer in Japan. Clin Ther 29:2256-2267, 2007
5)国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス:がんの統計'08.(http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/backnumber/2008_jp.html)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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