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臨床報告
針生検で診断した男性乳腺invasive micropapillary carcinomaの1例
著者: 河内順1 荻野秀光1 下山ライ1 中山文彦1 渡部和巨1 清水英男2
所属機関: 1湘南鎌倉総合病院外科 2湘南厚木病院病理診断科
ページ範囲:P.107 - P.109
文献購入ページに移動乳腺のinvasive micropapillary carcinoma(IMC)は早期からリンパ管侵襲やリンパ節転移をきたす予後不良の癌として注目され,「乳癌取扱い規約」にも採用された.今回われわれは,男性に発症したIMCを経験した.患者は57歳,男性で,左乳房腫瘤を自覚して当科を受診した.エコーで乳頭直下に直径17mmの辺縁不整な腫瘤を認め,針生検でIMCと診断された.T1N0M0 stage Ⅰの診断で,胸筋温存乳房切除術およびリンパ節郭清を施行した.ER(+),PgR(+),HER2(-).v0 n0で,リンパ節転移はなかった.補助療法としてタモキシフェンを内服し,経過観察中である.
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