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北米における外科レジデント腹腔鏡基本手技トレーニングの現状
著者: 倉島庸1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科腫瘍外科
ページ範囲:P.1403 - P.1406
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手術室内だけでなく,その外での効率的な外科教育の必要性が増すなか,開腹手術に比べ難易度が高い内視鏡外科手術には,専門のトレーニングが必要とされている.医療用シミュレーターの発展に伴い,内視鏡外科分野でもトレーニングを目的とした様々なタイプのシミュレーターが開発されてきた.しかしわが国では,シミュレーターの使用を含めた内視鏡外科トレーニング共通のガイドラインやカリキュラムは存在しない.Fundamentals of Laparoscopic Surgery(FLS)プログラムは北米で開発された腹腔鏡下手術のための知識・基本手技トレーニングプログラムであり,American Board of Surgery認定に必須のプログラムとして採用されている.本稿では,このFLSプログラムについての解説と北米外科研修における現状を紹介する.
手術室内だけでなく,その外での効率的な外科教育の必要性が増すなか,開腹手術に比べ難易度が高い内視鏡外科手術には,専門のトレーニングが必要とされている.医療用シミュレーターの発展に伴い,内視鏡外科分野でもトレーニングを目的とした様々なタイプのシミュレーターが開発されてきた.しかしわが国では,シミュレーターの使用を含めた内視鏡外科トレーニング共通のガイドラインやカリキュラムは存在しない.Fundamentals of Laparoscopic Surgery(FLS)プログラムは北米で開発された腹腔鏡下手術のための知識・基本手技トレーニングプログラムであり,American Board of Surgery認定に必須のプログラムとして採用されている.本稿では,このFLSプログラムについての解説と北米外科研修における現状を紹介する.
参考文献
1)Reznick RK, MacRae H:Teaching surgical skills―changes in the wind. N Engl J Med 355:2664-2669, 2006
2)The American Board of Surgery:General Surgery Qualifying Examination―Overview〔http://home.absurgery.org/default.jsp?certgsqe〕(accessed on March 3, 2011)
3)Regional Test Centers:Fundamentals of Laparoscopic Surgery〔http://www.flsprogram.org/fls-trainer-box/regional-test-centers/〕(accessed on March 3, 2011)
4)Okrainec A, Soper NJ, Swanstrom LL, et al:Trends and results of the first 5 years of Fundamentals of Laparoscopic Surgery(FLS)certification testing. Surg Endosc 25:1192-1198, 2011
5)Fried GM, Feldman LS, Vassiliou MC, et al:Proving the value of simulation in laparoscopic surgery. Ann Surg 240:518-528, 2004
6)Sroka G, Feldman LS, Vassiliou MC, et al:Fundamentals of Laparoscopic Surgery simulator training to proficiency improves laparoscopic performance in the operating room-a randomized controlled trial. Am J Surg 199:115-120, 2010
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