文献詳細
特集 目で見てわかる肛門疾患治療
文献概要
【ポイント】
◆臨床医にとって,ともすれば退屈に感じがちな肛門の局所解剖学であるが,肛門疾患の診断のもととなるので覚えておかねばならない.本稿ではその基本を説明する.
◆肛門を形態学的に捉えるとともに,肛門管の狭さ,広さ,筋肉群の緩みなどが肛門疾患の成因に実際にどのように影響を与えるかを説明する.
◆肛門科医として40年の臨床経験では,排便状態の不適切さが肛門疾患の原因の1つとなる.本稿では,それが理解できるようにイラストで説明する.
◆臨床医にとって,ともすれば退屈に感じがちな肛門の局所解剖学であるが,肛門疾患の診断のもととなるので覚えておかねばならない.本稿ではその基本を説明する.
◆肛門を形態学的に捉えるとともに,肛門管の狭さ,広さ,筋肉群の緩みなどが肛門疾患の成因に実際にどのように影響を与えるかを説明する.
◆肛門科医として40年の臨床経験では,排便状態の不適切さが肛門疾患の原因の1つとなる.本稿では,それが理解できるようにイラストで説明する.
参考文献
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