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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻12号

2011年11月発行

文献概要

特集 目で見てわかる肛門疾患治療 〔腫瘍〕

稀な肛門腫瘍の治療―肛門部Paget病とPaget現象,基底細胞癌と類基底細胞癌,肛門部Bowen病とBowen様丘疹,肛門部悪性黒色腫

著者: 栗原浩幸1 金井忠男1 神藤英二2 石川徹1 金井慎一郎1 張文誠1 金井亮太1 黒田敏彦1 赤瀬崇嘉2 橋口陽二郎2 長谷和生2

所属機関: 1所沢肛門病院 2防衛医科大学校外科

ページ範囲:P.1524 - P.1529

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【ポイント】

◆肛門管は,内胚葉由来の腫瘍や肛門腺を含む外胚葉由来の腫瘍など,色々な腫瘍の発生する母地となる.

◆Paget病とPaget現象,類基底細胞癌,Bowen病,悪性黒色腫などの臨床的特徴を把握しなくてはならない.

◆病態の解明によって診断・治療は漸次進歩するので,最新の知識を身に付けて診療することが必要である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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