文献詳細
文献概要
手術手技
単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術における工夫―従来法との比較
著者: 野島広之1 吉富秀幸1 細川勇1 木村文夫1 清水宏明1 宮崎勝1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
ページ範囲:P.1551 - P.1554
文献購入ページに移動単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術(単孔式-LC)には整容性の向上という利点がある一方で,4-port LC(従来法)と比較して術野展開および操作性において問題点がある.今回,手術手技の問題点の解決を試み,従来法と比較検討したので報告する.胆囊結石症および慢性胆囊炎に対して4-port LCを124例,単孔式-LCを15例施行した.年齢および創部痛において有意差を認め,創部痛については単孔式-LCに多く認めた.手術時間,開腹移行率,術後在院期間,合併症は有意差を認めなかった.単孔式-LCにおいて創部は目立たず整容性に優れていたが,創部痛を従来法と比較して多く認めたため,疼痛コントロールの対策が必要と考えられた.
参考文献
掲載誌情報