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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻12号

2011年11月発行

昨日の患者

重き一言

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.1570 - P.1570

文献概要

 病院には社会を構成する種々の職種の人が来院し,そして闘病生活を送っている.患者として入院していても,ときに職業意識が目覚めることがある.

 30歳代前半のSさんは高校の先生である.仕事熱心で,下血が続いても痔からの出血と独断し,検査を受けることもなく売薬で経過をみていた.しかし,イレウス症状が生じたため,当院を受診した.内視鏡検査では直腸に全周性の腫瘍を認め,それより口側への内視鏡挿入は困難であった.さらに,CT検査では肝臓に多発性の転移を認めた.そこで直腸前方切除術と癌化学療法を行うため入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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