臨床外科66巻13号

2011年12月発行

特集 外科医のための消化器内視鏡Up-to-Date

〔各論―消化器内視鏡の診断と外科治療への応用〕

食道

著者： 宮崎達也¹ 猪瀬崇徳¹ 田中成岳¹ 小澤大悟¹ 鈴木茂正¹ 横堀武彦¹ 桑野博行¹

所属機関： ¹群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学

ページ範囲：P.1597 - P.1601

文献概要

【ポイント】

◆食道癌手術において適切な切除範囲と術式を選択するうえで，内視鏡検査はなくてはならない．

◆切除範囲を決定し，術中にその情報を的確に得るために，術前の内視鏡検査でのクリッピングは有用である．

◆食道良性疾患においても，術中内視鏡検査により損傷の確認や適切な処置を行うことができる．

参考文献

1）有馬美和子，有馬英明，多田正弘，他：FICE併用拡大内視鏡―食道表在癌の深達度診断．胃と腸 45：677-686，2011

2）桑野博行，加藤広行，深井康幸，他：食道癌の内視鏡診断―表在食道癌．消外 25：1847-1857，2002

of the esophagus. Dig Endosc 9：16-18, 1997

4）Kuwano H, Sadanaga N, Watanabe M, et al：Prospective endoscopic clipping for determining the resection line in early carcinoma of the esophagus. J Am Coll Surg 18：97-99, 1995