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手術手技
加速乳房部分照射による乳房温存療法の手技―Open-cavity Implant法におけるアプリケーターの挿入
著者: 佐藤一彦13 高柳博行1 水野嘉朗1 加藤雅宏2
所属機関: 1東京西徳洲会病院乳腺腫瘍センター 2東京西徳洲会病院放射線医学センター 3中山大学付属第3病院
ページ範囲:P.1669 - P.1672
文献購入ページに移動乳房温存術後に行う放射線照射期間の短縮およびさらなる整容性の希求から,乳房部分照射が注目されている.本稿では,小線源を用いた組織内照射による乳房温存療法の手技について述べる.
腫瘍直上の皮膚厚を5mm以上保つよう円状部分切除を行い,断端にクリップを留置し照射計画の指標とする.乳腺組織縫縮によるクーパー靱帯の再形成後,テンプレートを用いてアプリケーターを直視下に留置する.真皮縫合後,cavity内に生理食塩水を注入し手術を終了する.照射範囲はクリップより約1~1.5cm外側に設定し,1回4Gy,1日2回総線量32Gy照射を行う.アプリケーターを抜去し,治療を終了する.
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