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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻2号

2011年02月発行

文献概要

特集 T4の癌―臓器別特性と治療戦略

結腸癌

著者: 野澤慶次郎1 渡邉聡明1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院外科

ページ範囲:P.152 - P.156

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【ポイント】

◆T4結腸癌は,根治度AおよびBの手術症例では可能な限り積極的に隣接臓器の一括合併切除を行うべきである.

◆結腸癌は浸潤しやすいため,可動性が不良で,環周率が高い大きな進行癌は,隣接臓器浸潤を積極的に疑う.

◆術前に隣接臓器浸潤を強く疑う場合は,CTCやPET/CTなどの検査を積極的に行ったうえで,手術に臨む必要がある.

参考文献

1)大腸癌研究会(編):大腸癌取扱い規約,第7版,金原出版,2006
2)大腸癌研究会・大腸癌全国登録 1995-1998年度症例
3)松村孝次郎,田中千凱,伊藤隆夫,他:他臓器に浸潤した結腸癌症例の検討.癌の臨 33:49-53,1987
4)西森武雄,奥野匡宥,池原照幸,他:他臓器浸潤結腸癌の検討.外科診療 34:248-252,1992
5)齋藤典男,更科広実,布村正夫,他:直腸癌における骨盤内全摘術の適応と予後.日大肛病会誌 48:381-388,1995
6)Thoeni RF:Colorectal cancer:radioligic staging. Radio Clin North Am 35:457-485, 1997
7)富田隆,田矢功司,島村栄員,他:大腸癌他臓器合併切除例の検討.日消外会誌 17:1574-1578,1984
8)Akio S:Patients with locally advanced colon cancer after en bloc pancreaticoduodenectomy and colectomy. Dis Col Rec 51:1548-1551, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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