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文献概要
特集 T4の癌―臓器別特性と治療戦略
甲状腺癌
著者: 高見博1
所属機関: 1帝京大学医学部外科
ページ範囲:P.186 - P.190
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◆甲状腺分化癌の多くは予後良好であるが,なかには進行性,浸潤性で予後不良のものがある.しかし,それらの中でも一部のものを除けば,浸潤性は強くても遠隔転移能は強くなく,局所の積極的治療で延命とQOLが期待できる.さらに,外部照射により頸部遺残・再発腫瘍のコントロールが,131Ⅰ内用療法により小さな遠隔転移の縮小,消失が期待できる.
◆甲状腺分化癌の多くは予後良好であるが,なかには進行性,浸潤性で予後不良のものがある.しかし,それらの中でも一部のものを除けば,浸潤性は強くても遠隔転移能は強くなく,局所の積極的治療で延命とQOLが期待できる.さらに,外部照射により頸部遺残・再発腫瘍のコントロールが,131Ⅰ内用療法により小さな遠隔転移の縮小,消失が期待できる.
参考文献
1)甲状腺外科検討会(編):甲状腺癌取扱い規約,第6版.金原出版,2005
2)American Joint Committee on Cancer:General Rules for Staging of Cancer, 6th ed, Springer-Verlag, New York, 2004
3)高見 博:甲状腺腫瘍.関原久彦,他(編):日医会誌特別号 生涯教育シリーズ59.内分泌疾患診療マニュアル,日本医師会,2002,p190
4)高見 博,池田佳史:腫瘍性病変(良性・悪性)の治療方針の基本.高見 博,森 昌朋(編):甲状腺疾患治療マニュアル,第1版,南江堂,2002,p82
5)高見 博,池田佳史,田島厳吾:甲状腺・副甲状腺腫に対する低侵襲性外科治療.慶応医学 80:17-21,2003
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