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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻2号

2011年02月発行

文献概要

勤務医コラム・21

あこがれの週休2日

著者: 中島公洋1

所属機関: 1慈仁会酒井病院外科

ページ範囲:P.201 - P.201

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 9月のある祝日に24時間日当直をした.その明けの日に,外来をこなしたあと,6時間かけて胆道癌の手術をしたが,気が張っていたせいか,あまり疲れを感じなかった.ヨッシャまだまだいける,と自信を持ったが,その夜はコンコンと眠り続け10時間眠った.まるで子供,と女房に笑われた.この仕事に就いた時から,拘束時間の長さには慣れっこになっている.大学病院や国立病院に勤めていた頃はひどいものだった.今はかなりマシなほうだ.ちょっと計算してみよう.9月は,土日祝10とふつうの日20の合計30日=720時間であった.土日祝10のうち,日当直1=24時間,日直4でAM7~PM6なので11×4=44時間,午前中勤務5でAM7~正午なので5×5=25時間.ふつうの日20のうち,全くふつうが18で11×18=198時間,全くふつう+当直が2で24×2=48時間.合計339時間で339/720=47.1%を職場で過ごしたことになる.お役所なら8×20÷720=22.2%!たまに行く碁会所で,「そろそろゆっくりしたいなあ」と甘ったれたことを言ったら,人生の大先輩から,「20年早いわ!」と一喝されてしまった.こんな状態があと20年も続くのかと思うとゾッとしました.いろいろ言っても元気で仕事ができている今が花かもしれません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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