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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻2号

2011年02月発行

文献概要

ひとやすみ・69

ご当地時間

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.242 - P.242

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 昨今は各地の特産物がもてはやされ,商品名の冠に生産地の地名を付けることが流行している.しかし,各地の地名を付けられ,忌み嫌われる言葉もある.わたしが住む仙台にも「仙台時間」なるものがあり,種々の行事はいつも定刻が過ぎてから開始される.

 病棟の歓送迎会を19時から開催するとする.定刻を過ぎても集まりが悪く,15分ほど経過してやっと大多数が集まって開始となることが多い.その間,定刻に来た人は喉を涸らし腹をすかして待つことになる.確かに「交通事情が悪かったから」「定期手術が長引いたから」「急患患者さんが来院したから」,さらには「臨時手術があったから」など,遅参する理由は色々と挙げられる.しかしながら,いつも定刻に集まる人は必ず定刻までに集まり,一方,遅れる人はいつも遅れる.しかも遅れて来る時間は,いつも正確である.10分遅れる人は10分遅れで,30分遅れる人は30分遅れで到着する.ただ遅れて来た理由が時によって異なるだけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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