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特集 知っておくべき 外科手術の神経系合併症 その診断と対策
頸部手術時の上喉頭神経損傷
著者: 高見博1
所属機関: 1帝京大学医学部外科
ページ範囲:P.278 - P.282
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◆頸部,特に甲状腺・副甲状腺の手術において,上喉頭神経,特にその外枝の意義はあまり注目されず,解剖も詳しく述べられていなかった.手術時にも大きな注意は払われていなかった.
◆上喉頭神経,特にその外枝は反回神経についで発声に大きな影響を及ぼすため,その存在を認識し,手術損傷を可能な限り避ける必要がある.
◆上喉頭神経外枝は通常,術野で確認できない場合が多いので,損傷を避ける術式を行うことが重要である.もしも損傷が確認されても,通常は神経吻合などの処置はできない.
◆頸部,特に甲状腺・副甲状腺の手術において,上喉頭神経,特にその外枝の意義はあまり注目されず,解剖も詳しく述べられていなかった.手術時にも大きな注意は払われていなかった.
◆上喉頭神経,特にその外枝は反回神経についで発声に大きな影響を及ぼすため,その存在を認識し,手術損傷を可能な限り避ける必要がある.
◆上喉頭神経外枝は通常,術野で確認できない場合が多いので,損傷を避ける術式を行うことが重要である.もしも損傷が確認されても,通常は神経吻合などの処置はできない.
参考文献
1)小林 薫,宮内 明:外科局所解剖.日本内分泌外科学会(編);内分泌外科標準手術アトラス.インターメルク,2003,pp34-41
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