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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻6号

2011年06月発行

文献概要

特集 栄養療法―最新の知見と新たな展開 〔総説〕

栄養療法―最近の動向

著者: 深柄和彦1

所属機関: 1東京大学病院手術部

ページ範囲:P.716 - P.722

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【ポイント】

◆わが国の栄養サポートチームは持ち寄りパーティー形式で急速に広がったが,今後は施設の大きさによってはシステムの新展開が必要だろう.

◆免疫増強製剤から調節製剤へ,免疫栄養からERASへ,血糖管理レベルに関する揺れ返し,など最近の栄養療法の話題は尽きないが,画期的な新しい栄養管理法の開発には至っていない.

◆明日のより良い臨床栄養のために,研究・教育の充実が必要で,行政レベルでも協力が望まれる.

参考文献

1)Marik PE, Zaloga GP:Immunonutrition in high risk surgical patients:a systematic review and analysis of the literature. JPEN J Parenter Enteral Nutr 34:378-386, 2010
2)辻仲利政,藤谷和正,平尾素宏,他:胃全摘術施行患者に対する術前免疫増強栄養食品投与の効果に関する多施設共同無作為比較試験.静脈経腸栄養 26:300(抄録),2011
3)Van den Berghe G, Woulters P, Weekers F, et al:Intensive insulin therapy in the critically ill patients. N Engl J Med 345:1359-1367, 2001
4)NICE-SUGAR Study Investigators;Finfer S, Chittock DR, Su SY, et al:Intensive versus conventional glucose control in critically ill patients. N Engl J Med 360:1283-1297, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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