文献詳細
特集 栄養療法―最新の知見と新たな展開
〔今後の新たな展開〕
文献概要
【ポイント】
◆すべての栄養療法は在宅で実施可能で,その方法はほぼ確立している.その方法をいかにして普及させるかが重要である.
◆在宅静脈栄養(HPN)においては,感染対策を確実に実施することが重要で,年余にわたってカテーテルは管理できて当然である.
◆在宅経腸栄養(HEN)はPEGを用いて容易に実施できると考えられているが,様々な問題が発生するリスクを有していることも考えておくべきである.
◆すべての栄養療法は在宅で実施可能で,その方法はほぼ確立している.その方法をいかにして普及させるかが重要である.
◆在宅静脈栄養(HPN)においては,感染対策を確実に実施することが重要で,年余にわたってカテーテルは管理できて当然である.
◆在宅経腸栄養(HEN)はPEGを用いて容易に実施できると考えられているが,様々な問題が発生するリスクを有していることも考えておくべきである.
参考文献
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掲載誌情報