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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻6号

2011年06月発行

特集 栄養療法―最新の知見と新たな展開

〔今後の新たな展開〕

在宅で可能な栄養療法

著者: 井上善文1

所属機関: 1医療法人 川崎病院外科

ページ範囲:P.791 - P.797

文献概要

【ポイント】

◆すべての栄養療法は在宅で実施可能で,その方法はほぼ確立している.その方法をいかにして普及させるかが重要である.

◆在宅静脈栄養(HPN)においては,感染対策を確実に実施することが重要で,年余にわたってカテーテルは管理できて当然である.

◆在宅経腸栄養(HEN)はPEGを用いて容易に実施できると考えられているが,様々な問題が発生するリスクを有していることも考えておくべきである.

参考文献

1)井上善文:在宅静脈栄養実施上の工夫と問題点.JJPEN 19:1047-1051,1997
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14)粟井一哉,香川俊行,田島佳代子,他:胃瘻(PEG)からのミキサー食注入の臨床的検討.静脈経腸栄養 18:63-66,2003
15)井上善文:経腸栄養.感染対策の必須テクニック.INFECT CONTROL 19(秋期増刊):141-165,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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