文献詳細
書評
中野 浩(著)「IBDがわかる60例 炎症性腸疾患の経過と鑑別」 フリーアクセス
著者: 牧山和也1
所属機関: 1特別医療法人春回会井上病院
ページ範囲:P.960 - P.960
文献概要
潰瘍性大腸炎は約135年前に,クローン病は78年前に初めて報告されているが,いまだ原因不明で若年者に発症のピークがあり,人生を左右しかねない難治性疾患である.当然のことながら基礎的研究は細菌学的,免疫学的,遺伝子学的研究を主体に著しい進歩がみられるが,いわゆるdisease historyからみた探究は極めて少ない.本書は,治療と長期経過から病理学的所見を加味しdisease historyを詳細に観察した正に臨床研究論文である.
掲載誌情報