icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻8号

2011年08月発行

勤務医コラム・27

先生がいない

著者: 中島公洋1

所属機関: 1慈仁会酒井病院外科

ページ範囲:P.1073 - P.1073

文献概要

 高校同窓会の冊子をつくるのに広告集めをすることになり,私は近隣の開業医・病院を担当することになった.アポイントを取り,相手方へ伺う.専門科・病院規模ともに多岐にわたる.事務長さんや院長先生と,よもやま話に花が咲く.皆さん異口同音におっしゃることは,「どこかに良い先生はいないかなあ」ということである.各病院により,求められるDr像というものは,これまた多岐にわたるであろうが,結局は「その病院のカラーに馴染んでくれて,なごやかにコミュニケーションができて,よく働き,腕も良い先生」を欲しているのである.かく言う私自身,そのような理想像からは程遠い.手術室や外来でつまらぬことに腹を立てたり,ブツブツ文句を言ったりして,全くなっていないのである.優しくしたいのにできない未熟な自分がいる.日当直の回数が多過ぎて,心身ともに疲れているのかもしれない.イカン,イカン,このままいくとdepressionに陥りそうだ.どこかで良い先生を見つけて一緒にやっていきたい.この際,外科医でも外科医でなくても,男でも女でも,若くても年寄りでも,そんなことはどうでもよい,とにかく人柄の良い先生が欲しい…….これは独り私個人の望みではなく,全国の中小外科系病院をmanageする立場の方々に共通する望みではなかろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら