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文献詳細

雑誌文献

臨床外科66巻9号

2011年09月発行

交見室

外科と麻酔

著者: 出口浩之1

所属機関: 1ときわ病院外科

ページ範囲:P.1246 - P.1246

文献概要

 麻酔科医が病院からどんどん去っていき,手術症例を制限せざるを得なくなったというニュースは,最近はあまり聞かれなくなった.実際に充足しているのかどうかは知る由もないが,一部ではフリーター麻酔科医の病院常勤医への回帰も始まったとの噂も耳に入る.ただ,これも事の子細は明らかではない.今回は,公表してもよいのか,あるいは非難されることも覚悟のうえ,外科医である私の日常業務の一端を披露する.

 大学を卒業して医師となってすでに30年が経過したが,このうち麻酔業務に携わらなかったのは研修医1年目のみで,以後,今日に至るまで通常の業務として麻酔業務を行ってきた.昭和50年代後半,研修医2年目の病院でのことだが,現在50歳以上の方々には十分に理解していただけると思うが,当時は麻酔科常勤医が勤務する病院は現在に比べてはるかに少なく,よほど重い合併症がない限り中小病院においては同僚の外科医が麻酔を行い,ほかの者で手術を行う時代であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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