文献詳細
文献概要
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あとがき
著者: 宮崎勝
所属機関:
ページ範囲:P.1278 - P.1278
文献購入ページに移動 本号の特集テーマは「下大静脈にかかわる病態を見直す」です.様々な病態および疾患における下大静脈にかかわる問題点を異なる視点から捉えていただくことで,また,全体を通読することによって下大静脈と様々な病態のかかわりを浮き彫りにし,理解できることを期待しています.臨床解剖についての論文を筆頭に,診断上の問題,外科治療上の問題をそれぞれの分野の専門医から病態を中心に執筆していただきました.本号1冊で,下大静脈と疾患,および最新治療とのかかわりを系統的に理解しうる内容になっていると思われます.
日頃,臨床外科医がその診療に忙殺され,様々な疾患を持った患者さんを前にして,なかなか解剖書や生理生化学書を振り返る時間を作ることが難しい現況において,1冊の雑誌の特集に,臨床医にすぐ役立つ観点で病態の要点をコンパクトに書いてあるものはきわめて役立つものです.外科臨床医が患者さんを前にしてつねに,病態を見直しつつ診断や治療を考えていく癖を持つことはきわめて大切な姿勢です.新たな病態の発見や,新たな治療手段の開発といったクリエィティブな研究などもこのような姿勢から生まれてくるものです.その意味では,若い臨床外科医の方々には,患者さんを診るときに,つねに様々な病態の関わりを想起したうえで診療にあたることを習慣づけていってもらいたいと思います.本誌は,われわれ編集委員の企画する特集が,そのように臨床医の育成・教育に役立っていくような存在でありたいと願っています.
日頃,臨床外科医がその診療に忙殺され,様々な疾患を持った患者さんを前にして,なかなか解剖書や生理生化学書を振り返る時間を作ることが難しい現況において,1冊の雑誌の特集に,臨床医にすぐ役立つ観点で病態の要点をコンパクトに書いてあるものはきわめて役立つものです.外科臨床医が患者さんを前にしてつねに,病態を見直しつつ診断や治療を考えていく癖を持つことはきわめて大切な姿勢です.新たな病態の発見や,新たな治療手段の開発といったクリエィティブな研究などもこのような姿勢から生まれてくるものです.その意味では,若い臨床外科医の方々には,患者さんを診るときに,つねに様々な病態の関わりを想起したうえで診療にあたることを習慣づけていってもらいたいと思います.本誌は,われわれ編集委員の企画する特集が,そのように臨床医の育成・教育に役立っていくような存在でありたいと願っています.
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