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書評
辻仲康伸(監修)「大腸肛門病ハンドブック」
著者: 土屋周二1
所属機関: 1前・横市大・外科学第2外科
ページ範囲:P.59 - P.59
文献購入ページに移動 本書は簡便なガイドブックというより,この分野の全体を網羅した成書である.ご承知のように大腸と肛門は密接な関係があり,この両者を一体とした知識と技術をもとにした専門的な医療が求められる.近代,欧米ではそのような視点から水準の高い施設がつくられていったが,わが国では少し遅れ1970~80年代ごろから各地にセンター的施設が創設され,優れた実績を挙げている.またオーストラリア,アジア諸国地域にも欧米の一流施設に比肩するものができ,その水準も高い.有名なGoligherの名著は既に1961年に刊行されたが,その後世代が代わり,内容を新たにした成書が内外で次々に発刊されている.
本書監修者の辻仲康伸氏は外科,特に大腸肛門病について修練と研究を積まれ,評者の現職時代には大変に教えられるところが多かった.そして高い志を持って大腸肛門病専門の施設を開設されたのである.約20年が経過した現在では大規模な真の意味での大腸肛門病センターとなり,多数のエキスパートと共に活動されている.
本書監修者の辻仲康伸氏は外科,特に大腸肛門病について修練と研究を積まれ,評者の現職時代には大変に教えられるところが多かった.そして高い志を持って大腸肛門病専門の施設を開設されたのである.約20年が経過した現在では大規模な真の意味での大腸肛門病センターとなり,多数のエキスパートと共に活動されている.
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