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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻1号

2012年01月発行

文献概要

ポイント画像で学ぶ腹腔鏡下低位前方切除術・1【新連載】

術野展開から中枢側血管処理

著者: 長谷川傑1 篠原尚2 松末亮1 大越香江1 山田理大1 河田健二1 川村純一郎1 坂井義治1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科外科学講座消化管外科分野 2虎ノ門病院消化器外科

ページ範囲:P.74 - P.83

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■はじめに

 腹腔鏡の出現は外科手術手技の発展に大きな影響を与えた.特に手術画像の共有,保存が可能な点は,いつでもどこでも手術画像を反復して閲覧することを可能とし,手術手技の学習に大いに役立っている.学会,インターネット,DVDなどでも容易に動画の提示,閲覧が可能となり,手術の学習は動画全盛期となっている.

 しかし,実際の手術中に術野のどこを切離・剝離するかの判断は,動画のなかの“ある一場面”(の組み合わせ)からなされているのである.今回,動画ではなく,あえて静止画にこだわった理由はそこにあり,術中に悩みやすい場面を提示することにより,読者に問題を提起し,実際の手術における判断の一助としてもらうことを目標とした.

 そのためには,もちろん,正しい外科解剖の理解と,その解剖をしっかりと明らかにするための展開方法が重要になる.それを示すために,共著者として篠原尚先生にも加わっていただき,美しい解剖のシェーマと術野展開の図を作成していただいた.実際の手術画像では表しきれない,術野全体の俯瞰や解剖の理解の助けとなればありがたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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