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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻10号

2012年10月発行

ひとやすみ・90

手術手技の習得

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.1306 - P.1306

文献概要

 日本の外科医は,診断,手術,術後管理,癌化学療法,緩和ケア,さらには麻酔や救急まで,多面的な活動をしている.しかし,外科医本来の仕事は手術である.それでは,手術手技を習得するために,どうしたよいであろうか.

 手術手技は,先輩の手術に入って助手をしながら盗み取り,つぎに指導を受けながら自分で手術を行う.最後に後輩と手術を行い,指導することによって完全に習得したといえる.さらに達人になるためには,能力もさることながら,努力する必要がある.私が研修医の頃は,他人と話をしながらでも白衣のボタンで糸結びをしたり,自宅で縫合結紮の練習をしたものである.さらに,腹腔鏡下手術のミラーイメージを克服するため,鏡に向かって黒髪に混じる白髪を抜いたりもした.そして,今でも研修医と糸結びの練習をしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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