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臨床報告
非開胸頸部襟状切開アプローチ手術で摘出した,頸部から縦隔に進展する副甲状腺囊胞の2例
著者: 上林孝豊1 鈴木卓1 藤田葉子2
所属機関: 1京都民医連中央病院外科 2京都民医連中央病院病理科
ページ範囲:P.1338 - P.1342
文献購入ページに移動今回われわれは頸部アプローチによって摘出した,頸部から中縦隔に進展する副甲状腺囊胞を2例経験した.2例とも胸部単純写真で気管の高度な右側偏位を指摘され受診した.頸部から中縦隔に進展するそれぞれ長径67mm,86mmの囊胞性病変であり,ともに頸部アプローチ下に摘出した.頸部から縦隔に進展した囊胞性病変の摘出に際しては,縦隔への進展が高度と思われても,浸潤や癒着が少ないと予想されるならば,侵襲や創痛の小さい頸部アプローチのみでの摘出を試みるのが有意義であると思われた.
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