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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻11号

2012年10月発行

文献概要

特集 外科医のための癌診療データ 臓器別最新データ 1.甲状腺癌

甲状腺癌の診断

著者: 宮章博1 宮内昭1

所属機関: 1神甲会隈病院外科

ページ範囲:P.25 - P.30

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覚えておきたいデータ

◆わが国では2010年に「甲状腺腫瘍診療ガイドライン」が出版されたので,それを参考に診療することが望ましい.

◆甲状腺腫瘍は組織型によって治療法が異なるので,手術前に組織型診断まで的確に鑑別診断を行って治療する.

◆鑑別診断には超音波検査,細胞診は非常に有用である.濾胞癌の術前診断は困難である.髄様癌は術前にRET遺伝子の検査を行うことが望ましい.

参考文献

1)日本内分泌外科学会,日本甲状腺外科学会(編):甲状腺腫瘍診療ガイドライン.2010年版.金原出版,2010
2)宮 章博,宮内 昭:濾胞性腫瘍の診断の実際―濾胞癌どこまで診断が可能なのか.Medical Practice 28:1996-2000,2011
3)Kudo T, Miyauchi A, Ito Y, et al:Diagnosis of medullary thyroid carcinoma by calcitonin measurement in fine-needle aspiration biopsy specimens. Thyroid 17:635-638, 2007
4)甲状腺外科研究会(編):甲状腺癌取扱い規約.第6版.金原出版,2005
5)Ito Y, Jikuzono T, Higashiyama T, et al:Clinical signification of lymph node metastasis of thyroid papillary carcinoma located in one lobe. World J Surg 30:1821-1828, 2006
6)Miyauchi A, Kudo T, Miya A, et al:Prognostic impact of serum thyroglobulin doubling-time under thyrotropin suppression in patients with papillary thyroid carcinoma who underwent total Thyroidectomy. Thyroid 21:707-716, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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