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特集 外科医のための癌診療データ 臓器別最新データ 1.甲状腺癌
甲状腺癌の治療
著者: 池田佳史1
所属機関: 1帝京大学医学部外科
ページ範囲:P.31 - P.35
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◆2cm以下の癌で,リンパ節転移・遠隔転移のない例が全摘を必要としない症例である.
◆5cm以上の癌,気管/食道浸潤,3cm以上のリンパ節転移,多発リンパ節転移,リンパ節の節外浸潤,遠隔転移を有する症例が全摘の適応である.
◆中央区域リンパ節郭清は同部に転移がなくても郭清を行うべきであるが,外側区域のリンパ節再発は再手術で摘出が可能であり,予後には影響しない.
◆2cm以下の癌で,リンパ節転移・遠隔転移のない例が全摘を必要としない症例である.
◆5cm以上の癌,気管/食道浸潤,3cm以上のリンパ節転移,多発リンパ節転移,リンパ節の節外浸潤,遠隔転移を有する症例が全摘の適応である.
◆中央区域リンパ節郭清は同部に転移がなくても郭清を行うべきであるが,外側区域のリンパ節再発は再手術で摘出が可能であり,予後には影響しない.
参考文献
1)日本内分泌外科学会,日本甲状腺外科学会(編):甲状腺腫瘍診療ガイドライン.2010年版.金原出版,2010
2)Morita N, Ikeda Y, Takami H:Clinical significance of p53 protein expression in papillary thyroid carcinoma. World J Surg 32:2617-2622, 2008
3)Ikeda Y, Takami H, Sasaki Y, et al:Endoscopic neck surgery by the axillary approach. J Am Coll Surg 191:336-340, 2000
4)Ikeda Y:Sentinel lymph node biopsy as guidance for lateral neck dissection in patients with papillary thyroid carcinoma. Surgical Science 2:57-61,2011
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