文献詳細
文献概要
特集 外科医のための癌診療データ 臓器別最新データ 3.乳癌
乳癌の診断
著者: 佐野宗明1
所属機関: 1新潟ブレスト検診センター
ページ範囲:P.72 - P.79
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◆わが国の乳癌は着実に早期化に向かっており,小腫瘤を対象とする診断の機会が多くなっている.各種電子機器を駆使する診断と同時に視触診も軽視できず,それは次のステップへの指針ともなる.
◆わが国の検診発見乳癌の腫瘤径は縮小化にあり,自覚症状を伴わない場合は1.0cm以下が40%以上となった.
◆年齢分布においては50歳代後半がピークを示したことと,60歳以上の乳癌の増加が新しい動向といえる.
◆わが国の乳癌は着実に早期化に向かっており,小腫瘤を対象とする診断の機会が多くなっている.各種電子機器を駆使する診断と同時に視触診も軽視できず,それは次のステップへの指針ともなる.
◆わが国の検診発見乳癌の腫瘤径は縮小化にあり,自覚症状を伴わない場合は1.0cm以下が40%以上となった.
◆年齢分布においては50歳代後半がピークを示したことと,60歳以上の乳癌の増加が新しい動向といえる.
参考文献
1)日本乳癌学会ホームページ:会員専用;乳癌登録資料.年次別集計解析結果,年次別予後解析結果.(http://www.crsu.org/breast_registration)
2)佐野宗明:乳癌の診断に関する最新のデータ.臨外62:109-115,2007
3)日本乳癌学会(編):乳癌取扱い規約.第16版,金原出版,2000
4)Sonoo H, Noguchi S:Results of questionnaire survey on breast cancer surgery in Japan 2004-2006. Breast Cancer 15:3-4, 2008
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