文献詳細
特集 食道癌・胃癌切除後の再建法を見直す―達人の選択
〔達人が勧める再建法〕 胃癌
完全腹腔鏡下幽門側胃切除術
著者: 福永哲1 民上真也1 櫻井丈1 榎本武治1 諏訪敏之1 小野田恵一郎1 京井玲奈1 夕部由規謙1 松下恒久1 宮島信宜1 大坪毅人1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
ページ範囲:P.1395 - P.1401
文献概要
◆完全腹腔鏡下幽門側胃切除術の再建は結腸前のRoux-en-Y法で行うが,Y脚の吻合を先に行うことで挙上空腸のねじれを予防できる.
◆Y脚の吻合は自動縫合器による側々吻合で行い,挿入孔の閉鎖は流入路の狭窄に注意して,自動縫合器または手縫いで縫合閉鎖する.
◆胃空腸吻合は,自動縫合器による残胃大彎での順蠕動性の側々吻合を行うが,極小残胃ではOrVilによる端側吻合を行う.
参考文献
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